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「絵文字を使う人ほど〇〇」

更新日:2022年4月11日




 いつもお世話になっております。孫平です。


 今やSNSなどのコミュニケーションでは当たり前に使用されている「絵文字」(絵文字は英語でもEmojiと表される)ですが、みなさんは絵文字をたくさん使う方でしょうか?それともシンプルに文章だけでメッセージのやり取りをする方でしょうか?



 実は、絵文字を使う人ほど〇〇であるという研究がありますので、今回はそれをご紹介したいと思います。




 それではさっそく参りましょう。







絵文字についての研究①


まず1つ目の研究です。



 

18〜94歳(平均42.03歳)の5,327人の独身アメリカ人(女性2,991人、男性2,335人)を対象に、絵文字の使用と性行動の頻度について質問した。


その結果、絵文字の使用頻度と、過去1年間での新しいデート相手との出会いの回数、そして性行動の回数には有意な相関があった。

 


 研究チームいわく、絵文字の頻繁な使用は他者とのつながりの形成を促進するのではないか、とのこと。








絵文字についての研究②


続いて2つ目の研究です。



 

275人の独身アメリカ人(女性137人、男性136人、平均年齢30.68歳)で出会いを求めている人たちを対象に、絵文字の使用頻度と、過去1年間での新しいデート相手との出会い、それらの相手と2回目のデートに進展した割合、性行動の有無などについて調査した。


その結果、絵文字をよく使用する対象者は、2回目のデートに進展しやすく、キスをした割合やセックスをした割合が高いことが分かった。

 


 研究チームいわく、絵文字を利用したコミュニケーションがより感情的な交流を可能にし、それが結果的に継続した関係の構築や性行動の増加につながっているのではないか、とのこと。








絵文字を使う人ほど〇〇?


 先ほどの2つの研究結果からも、この〇〇にはいろいろな言葉が当てはまるかと思います。


 ある人にとっては「コミュニケーションが上手い」とか、またある人にとっては「エロい」とか。




 別の研究でも、SNSで文章とスタンプを併用した場合、ポジティブな感情伝達が促進されることが明らかになってたりしますので、やはり絵文字やスタンプは、テキストメッセージだけでは伝えにくい感情をうまく表現してくれるのでしょう。





 まあそもそものところ、普段から感情表現が豊かな人だから当然絵文字もたくさん使うし、実際に会っても自分の感情をちゃんと相手に伝えられる、だからデート相手とも上手くいきやすいというのはあると思います。



 逆に自分の感情を表現するのが苦手だったり、メッセージを受け取る相手の気持ちに無頓着だから絵文字もほとんど使わない(あるいは使うことに興味がない)人は、やはり実際に会ってもコミュニケーションがどこかぎこちないというのもあると思います。




 そのため、今までよりも絵文字をたくさん使えば他者と上手くコミュニケーションがとれるようになるというのは、オンライン上では十分可能性はあると思いますが、リアルの話となるとそれはまた別でしょう。




 それでも、絵文字を今までよりたくさん使ったことでオンラインでのコミュニケーションが楽しくなった、といったことがキッカケになり、リアルでのコミュニケーションにも自信がついてくる可能性もあるかもしれません。





 コミュニケーション下手の人で且つそれを改善したい気持ちがある人は、まずはオンラインでのメッセージで絵文字を普段より多めに使うことを意識してみてもいいかと思います。


 その結果、自分のコミュ力が上がるかどうかは分かりませんが、メッセージを受け取った相手があなたに抱く印象はポジティブな方向に変化するはずです。


 そこから、リアルなコミュニケーションがスムーズにいく可能性も十分あり得ると思いますので、物は試しということで。





 

 今回はここまでです。



 それではまたお会いしましょう。






【参考文献】

越智啓太『すばらしきアカデミックワールド』2021年(北大路書房)





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