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「2024年8月に読んだ本と観た映画」

  • 執筆者の写真: 孫平 books&flowers
    孫平 books&flowers
  • 2024年9月1日
  • 読了時間: 3分
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とうもろこしの会 会長の吉田悠軌さんが、怪談話の取材方法や編集方法、そして語り方について解説している、類書がありそうでない本。


取材した怪談話や実体験の怪談話は、1から10まで話すのではなく大胆にカットしていくことで、インパクトのある怪談話になる。実話をカットしても実話怪談に違いはないが、実話に脚色を加えた瞬間それは創作怪談になる。


聞けば当たり前のことだが、素人の怪談話界隈では1から10まで話したがる人は多く、実話にほんの少しの嘘や、誰かの怪談話の内容をミックスさせているにも関わらず実話階段として怪談を語る人も多いようだ。


私もオリジナルの怪談話を10話ほどもっているが、実話怪談として語るのならばそのあたりは気を付けていかねばならない。






ヒトラーの青年期から晩年までを描いた、水木先生の漫画作品。漫画で読みやすいにも関わらず情報量はなかなかのもので、テキストだけで知るヒトラー像とはまた違った印象を受けた。


最後のページの一文には、ネガティブな意味で鳥肌が立った。これは、実際に戦地に赴いて凄絶な経験をされた水木先生だからこそ発せる言葉で、とても重い。







雑草先生こと稲垣栄洋先生の短歌本。稲垣先生は短歌の名手でもあるとのことで、マルチに才能を発揮されていて本当にすごいと思う。


短歌の内容はというと、稲垣先生らしく虫や動物の視点から歌っている作品が多く、短歌っぽくないと言えばそうなのだが、私はけっこう好きだった。






個人的には最高の作品。私のような厨二病が抜けていない男性は一読の価値あり。


とにかく淫語、隠語の使用量が半端なく、清々しいぐらいに卑猥。


目玉のオヤジが女性のアソコを玄関みたいに出入りしている画は圧巻の一言に尽きる。







水木先生と言えば鬼太郎であるが、佐野史郎さんセレクトのこの本には、鬼太郎作品が一つもない。さすが佐野史郎さんという感じ。


水木先生は鬼太郎以外にもこんなに面白い作品を描いていたんだと、新たな水木ワールドに引き込まれること間違いなしの本。






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マゾヒズムの語源になった人物、マゾッホの性癖に焦点を当てた作品。星2だが、私はとても楽しかったし好奇心をくすぐられる内容だった。ただ、潔癖な人や真面目なプレイが好みの人は観ない方がいいかも。


現在はUNEXTでの配信が終了してしまった模様で、リンクを貼ることができませんでした。







いつも面白い「作品」をありがとうございます。






江戸川乱歩作品を視聴した。悪魔の手毬唄の岸恵子さんの美しさには本当に驚いた。


屋根裏の散歩者は昔の作品と最近の作品を見比べてみた。現在UNEXTでは1976年の作品は視聴できなくなっている模様。

圧倒的に昔の作品の方が変態的で、個人的にはそっちの方が好きだった。最近の作品は、ストーリーとしてはしっかり練り込まれていて、それもそれで良かった。







今年これまで観てきた作品の中ではNo.1だった。本物の自然の中で、本物の動物たちを起用していて、いまの世の中でこの作品のように映画を制作するのは困難だと思った。


動物に対する倫理観も厳しくなっているし、まずそのような高度に調教された動物を起用するのはコストパフォーマンスが悪すぎるだろう。より利益を生み出すことが求められている今の世の中では、わざわざそんな面倒なことはしないと思う。


だからこそターザンと動物たちとのリアルさが際立っていて、めちゃくちゃ没入してしまった。




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