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「近付き過ぎに注意!」

更新日:2022年4月4日




 いつもお世話になっております。孫平です。



 「近付き過ぎに注意って、いったい何に?」


 みなさんそう思われて、この記事をクリックしたことでしょう。



 答えは、ほとんどの人が毎日近付いていて、それ無しでは生きていけないもの。







 そうです、「人」です。




 

 でも「普通の人」ではありません。近付き過ぎてはいけないのは、「柄の悪い人」です。



 そんなの当たり前だと思われたでしょうが、ではどれぐらいの距離まで近付くと「危険」なのか?、今回はそんな話をしたいと思います。









柄の悪い人たちは、パーソナルスペースが広い?


 私たちは誰もが、「パーソナルスペース」というものをもっています。


 これは、目には見えない縄張りのようなもので、人はそのスペースの内側に入り込まれると、非常に不快感を覚えるのです。



 きっとみなさんも、見ず知らずの人や嫌いな人に近付かれて、自然と体がのけ反ったり後ずさりしたり、不快な反応を示した経験はあるでしょう。



 

 このパーソナルスペースには個人差があるのですが、不良や柄の悪い人たちは、普通の人よりもパーソナルスペースが広い、ということを示唆する研究があります。






 これは、ニューヨーク州精神医学研究所のアウグストゥス・キンゼルが、刑務所に収監されている囚人を対象にして行った実験です。

 

まず、殺人や強盗で収監されている囚人を「暴力的グループ」に、詐欺などで収監されている囚人を「非暴力的グループ」として分けた。


部屋の中央に囚人を立たせて、前後左右から実験者が少しずつ近付く。(後方は実験者の姿が見えないため、実験者は声を出しながら近付く。)


囚人は、近付き過ぎで不快に感じたら「ストップ!」と声を出す。

最後に、囚人と実験者の距離を測定する。




結果は、「暴力的グループ」の囚人たちが不快に感じ始めた距離は、2.72m。一方、「非暴力的グループ」のそれは、0.6mであった。

 



 この実験から、暴力的でない人は1m以内、60cmぐらいまで近付かれてもそんなに不快感を感じることはないが、暴力的な人の場合は3m以内まで近付かれると不快に感じ始める、ということが分かりました。









柄の悪い人からは離れる!


 暴力的な人ほどパーソナルスペースが広いということが分かりました。つまり、そういう人には決して近付いてはいけないということです。


 相手が暴力的であれば、不必要に不快感を与えてしまうと何をされるか分かりません。



 ただ、何をもってその人が「暴力的か」を判断するのは難しいところです。大人しそうな見た目でも気性が荒い人もいますからね。


 

 ある程度その人がどんな人物かを知っているなら判断材料にできますが、見ず知らずの人や通りがかりの人の場合は情報が何もないため、「見た目」で判断するしかないと思います。



 もし普通の人だったら相手には失礼かもしれませんが、みなさんの経験則からも、柄の悪い見た目の人は気性も荒い可能性が高いと考えられるので、相手のことより自分の命を最優先に行動しましょう。




「柄の悪い人には近付かない」、肝に銘じておきましょう。









車の運転でも


 ドライバーにとってはすでに馴染みのある言葉となった「あおり運転」。


 この「あおり運転」も、そのドライバーの暴力的な性格が顕在化したものだと考えられます。



 つまり、「俺の(私の)縄張りから出て行け!」というアピールを、あおり運転というかたちで表現しているのです。




 暴力的な性格の人ほど、パーソナルスペースが広い=縄張り意識が強い、わけですから、もしみなさんがその縄張りの内側に侵入してしまっていたとしたら、相手はみなさんのことを追い出そうとしつこく付き纏ってくるでしょう。




 後ろからあおられたら、対策は一つだけです。


 相手に「道を譲る」ことです。それはつまり、みなさんが「相手の縄張りから脱出する」ということでもあるのです。




 あおられるのが嫌だからとスピードを上げる人がよくいますが、相手の縄張りの中にいる限りあおられ続けられます。


(臨むところだ、勝負してやる!という人は勝手にどうぞ。ただ、それで事故を起こして死んでもいいという覚悟を決めることと、事故を起こしても決して周りの車や歩行者、人家に被害を与えないことを守っていただきたいです。周りの人たちを巻き込まないよう、死ぬなら当事者たちだけでお願いします。まぁそういう理性でもって感情を抑えきれない人が危険な運転をするわけなので、言うだけ無駄でしょうが。)



 理性的で、自分の命や家族の幸せを第一に考えられるみなさんは、迷わず道を譲りましょう。







 あおり運転をされるきっかけとして、前方の車に近付き過ぎて相手の怒りを買ってしまったがために、意図的な蛇行運転、急ブレーキ、のろのろ運転といった嫌がらせを受けることもあります。



 これもやはり、相手のパーソナルスペースに近付き過ぎてしまい不快感を与えてしまったがために引き起こされる現象だと考えられます。




 ここでの対策も一つだけです。



 「車間距離を十分にとる」ことです。つまり、「相手ドライバーの縄張りに不必要に侵入しない」ということです。




 車間距離の感覚には個人差がありますが、安全面から言えば走行時は最低でも50m以上は距離をとるべきですし(スピードによって異なりますが)、停車時も車1台分くらいは前方の車と距離をとるべきでしょう。



 普段からあまり自覚がないまま、前方の車にピッタリとくっつくようにして運転している人は注意して下さい。



 相手のパーソナルスペースを侵すということもそうですが、単純に事故を起こす可能性が高いので。




 ちなみに、車のガラスやボディ(特に後方)にステッカーを貼っているドライバーは、縄張り意識が強い傾向がある、とも言われているので参考にしてみて下さい。









社内でも


 犯罪者でなくても、暴力的な性格、気性が荒い性格の人は、ごく普通に一般社会に存在しています。



 多種多様な性格をもった人が集まる会社にも、少なからず良からぬ性格をもった人たちが存在しているはずです。




 先ほどまでの話では、危険に巻き込まれないために、気性が荒い人たちからは意図的に離れましょう、ということを伝えてきました。





 しかし、会社での人間関係となるとそうはいきません。仕事上、必ず接しなければいけない状況はあるはずです。




 では、気性が荒い人、性格が悪い人と接するときのポイントはなんでしょうか。


 ここまで読んできたみなさんならもうお分かりでしょう。





 そうです、「相手と距離をとって接する」ことです。つまり、「相手の縄張りに入らないように注意して接する」ということです。




 みなさんの経験上、「この人の性格はちょっとキツいんだよな」という人がいたら、今までよりも距離をとって接してみて下さい。


 いきなり大きな距離をとると、それはそれで不快感を与える可能性があるので、少しずつ距離をとって相手の反応を探ってみて下さい。





 長くなりましが今回はここまでです。また次回お会いしましょう。





 
 
 

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