いつもお世話になっております。孫平です。
おそらく皆さんは過去に、何か目標を立ててそれに向かって努力をした経験があることでしょう。
または今現在も、何か達成したい目標に向かって頑張っている方もいるかと思います。
そして、せっかく多大なエネルギーや時間やお金を使って行動するのであれば、必ずやその目標は達成したいと誰もが思うはずです。
そこで今回は、そんな目標達成のコツについてお話したいと思います。
それではさっそく参りましょう。
目標は具体的に
皆さんには今現在、何か達成したい目標がありますか。または、将来チャレンジしてみたいことはありますか。
もしあるのなら、できるだけその目標を具体的にしてみて下さい。
そう言われてもなかなかピンとこない方もいるかと思いますので、私の例を挙げてみます。
私の今現在の目標は、この「孫平会員ブログをできるだけたくさん書くこと」です。
この程度の目標からでいいので、ひとまず目標を挙げてみて、そこから少しずつ具体的な表現に直していきましょう。
具体的な表現にする手っ取り早い方法が、社会人ならお馴染みの、5W1Hを使って数字で表現することです。「〜できるだけたくさん」というのが、自分の中でどれぐらいの量なのか、まずはそこを自問自答してはっきりさせる必要があります。
そうして自分の目標に対して、「いつまでに、何を、どれぐらいするのか」を考えてみましょう。
先ほどの私の目標を数字を使って表現し直すと、「孫平会員ブログを、月に10記事投稿する」になります。
他の候補として、「週に3記事投稿する」とか「3日に1回投稿する」というものも出てきました。
しかし私の場合、土日に連続で記事を書くこともあれば、平日のある1日に2記事投稿することもあったり、あまり宜しくないのですが1週間以上投稿しないこともあります。
投稿頻度のムラを改善することも今後の課題ですが、まずは決まった量を決まった期日までに確実にこなすことを最優先にしたいので、日々の生活の中でより柔軟に対応ができる「月に10記事投稿する」という目標がいちばん良いだろうと判断しました。
皆さんの中にも、「もっと」「できるだけ」「たくさん」という表現を使っている人がいたら、それは自分にとってどれぐらいの数値なのかをまずは明確にしてみましょう。
目標の中に数字が入るだけで、一気に具体的になりますし、自分がやるべきことや、どれだけやる必要があるのかも明確になります。また、実行できなかったとしたら、その事実はもちろん、その原因も認識できます。
これまでの数千の心理学の研究結果からも、「目標を達成するには、その目標が具体的でなければならない」ということが分かっています。
メンタル・コントラストを使う
目標を具体的にすることで、それを達成するために何をすべきかが見えてきます。
そしてそれと同じぐらい重要なことが、「目標達成への障害になるものは何か」を明確にすることです。
そこで使えるのが、「メンタル・コントラスト」という心理テクニックです。
メンタル・コントラストの方法を簡単に説明すると、
「自分にとって成功とは何か」ということと、「その成功を手に入れるために乗り越えるべき障害は何か」という2つのことを、繰り返し心の中で考えること
といった感じになります。
この作業を行うことで、「今の自分」と「目標を達成した自分」の差=コントラストを感じることになります。
そこから、「今の自分に足りないものは何か」を発見でき、「ではこれから自分は何をする必要があるのか」というところまで考えられるようになり、具体的な行動まで落とし込みやすくなるというわけです。
目標を達成したいのなら、自分がその目標を達成した瞬間をイメージすると同時に、そこまでに立ちはだかるであろう障害もイメージし、目標達成した自分と今現在の自分の差=コントラストを考えることが重要です。
過去の記事でも紹介している「WOOPの法則」や「if-thenルール」にも共通していますが、目標達成を阻む障害をあらかじめ想定して対策を練っておくことは、めちゃくちゃ重要で効果も高いのです。
この障害への対策までしっかり考えられれば、目標達成の確率は飛躍的に上がるでしょう。(しかし、その作業がいちばんしんどくて辛い…。失敗することを敢えて想像するのですから、なかなかストレスフルな作業です。)
いきなり大変なことにまで手を出して、結局挫折してしまったら本末転倒ですから、まずは、
・目標を具体的にする
・メンタル・コントラストで、今の自分と目標達成している自分の差をイメージする
ところから始めましょう。
そしてもう少し頑張れそうなら、
・目標達成までに考えられる障害を挙げ、それを乗り越えるための対策を考える
ところまでやってみましょう。
今回はここまでです。それではまた次回お会いしましょう。
【参考文献】
ハイディ・グラント・ハルバーソン『やり抜く人の9つの習慣』2017年(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
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