お世話になります。孫平です。
私は見ず知らずの犬に対してけっこう恐怖心を感じてしまうのですが、みなさんはどうでしょうか。
中には、初めて会う犬でも全く躊躇することなく「かわいい」と撫でる人もいます。
その違いはいったいどこにあるのでしょうか。
犬が恐い人とそうでない人の違い
英国バーミンガム大学のシャロン・ドゥーガンは、大学生100人と、男女15人ずつの子ども(平均年齢8歳7ヵ月)を対象に、犬が恐いかそうでないかを尋ね、また犬に噛まれた経験などを調査した。
その結果、犬が恐い人もそうでない人も、犬に噛まれたといった犬による恐い体験の頻度に、ほとんど違いはなかった。
最終的に明らかになった両者の違いは、「今までどれだけ犬に接してきたか」ということ経験の有無であった。(R)
どうやら、自分の家で犬を飼っていたり、近所の人が犬を飼っていたり、犬と触れ合ったことのある人ほど犬に親しみをもっていたようです。
一方、犬に恐怖心をもっている人は、今まで犬と接した経験があまりなかったというわけです。
どおりで、犬と触れ合った経験があまりない私は、犬に恐怖心を感じてしまうわけです。
たしかに、田舎で育った私は、虫も爬虫類もゴキブリも別にどうってことはないのですが、都会育ちの妻は家にほんの小さな虫が入っただけでとても嫌がりますし、ゴキブリが出たときの断末魔のような叫びはこちらの心臓に悪いぐらいです。
一方、子どもの頃に小鳥を飼っていた妻は、小鳥はもちろん小動物系とは今でも抵抗なく触れ合えますが、私は苦手だったりします。
これも、その対象との経験の差からきているのでしょう。
慣れてしまえば「恐怖心」はなくなる
これらのことからいえるのは、だいたいのことは「慣れてしまえば怖くなくなる」ということです。
仕事や習い事でもそうですが、始めたばかりの頃は怖くて仕方がなかったけど、経験を積んで慣れてきたら別にどうってこともなくなった、という経験は皆さんにもあるはずです。
怖さを感じる理由は、「苦手だから」「嫌いだから」というよりも、「よく知らないから」ということの方が大きいのです。人は進化の過程で、よく知らない「未知のもの、こと」に対して警戒心をもつようにできているからです。(未知のもの、ことに安易に近付くと、命を落とす危険性があったため。)
本当に生理的に無理なこともあるとは思いますが、例えば「苦手な人、嫌いな人」なんかは、その人が本当はどんな人なのかをよく知らないのに、ある嫌な一面だけを見て、それがその人の全てであるかのようにこちらが勝手に決めつけていることがよくあります。
そういう場合も、「苦手な人、嫌いな人」の懐に思い切って飛び込んでみたら、別にどうってこともなくなったという話はよく聞きます。
つまり、その人について「よく知らない状態」から「ある程度知っている状態」なったことで恐怖心や嫌悪感が軽減されたというわけです。
何かにチャレンジするときのポイント
犬の話からだいぶ飛躍してしまいましたが、恐怖心を感じるか否かという根本的な要因はほとんどの事象に共通していて、それについて「(経験も含めて)知っているか否か」ということにあります。
そのため、チャレンジしてみたいことがあるけど怖くてなかなか行動に移せないという人は、
・チャレンジしたいことに関する情報を徹底的に調べる
・チャレンジしたいことをお試し体験、擬似体験できる場所に足を運ぶ
・チャレンジしたいことを経験したことがある人から話を聞く
・経験者と一緒にチャレンジする
というのが効果的です。
それではまたお会いしましょう。
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