いつもお世話になっております。孫平です。
みなさんの中でお子様がいらっしゃる方は、もし自分の子どもの成績が上がる方法があるとしたら知りたいと思いませんか?
最初にお伝えしておきますが、今回紹介するのは確実に効果が認められている方法ではありませんが、ひとつの知識として参考にしていただければ良いのではないかと思います。
それは、アメリカの教育心理学者ロバート・ローゼンタールが提唱した「ピグマリオン効果」というものです。
教師の期待が子どもの成績に影響を与える⁉︎
ローゼンタールの実験では、IQに関係なくランダムに選ばれた生徒に対して、教師が「この子たちは優秀だ」という期待をもって接すると、その生徒たちの成績が上がることが証明されました。
これは、期待をかけられた相手は期待通りに動こうとする、という一種の「ラベリング効果」が良い方向に働いた結果といえそうです。
私としては、そうやって期待をかけられて潰れてしまう子どもたちもいるのになぁ、と思うところもあります。(実際、この実験の信憑性には疑問がもたれているそうです。)
ピグマリオン効果をどう使う?
とはいえ、大人の私でも会社の上司や同僚からの適度な期待は、モチベーションに繋がることも感じています。
つまり、プレッシャーにならない適度な期待が、その人の自己承認欲求を満たし、やる気にさせ、結果的に成果も出やすいのかもしれません。
子どもにも適度な期待をかけてあげれば、やる気を維持しながらも伸び伸びと成長してくれるのではないかと思います。
また、先ほどの会社の人間関係のように、仕事で部下にやる気を出させ成果をあげてほしいときや、夫や妻に対して思うように動いてほしいときなど(男性はプライドをくすぐられると弱い生き物なので、より効果的かも)、
とにかく人と関わる場面で、その人に少しでもこちらの要求通りに動いてほしいときは、適度な期待をかけてあげた方が結果的に得するのかもしれません。
みなさんも、お子さんや会社の部下や後輩、パートナーに試してみてはいかがでしょうか。
【参考文献】
田中正人『図解 心理学用語大全』2020年5月(誠文堂新光社)
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