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「心臓発作が激増する時期」

更新日:2022年4月13日




 いつもお世話になっております。孫平です。



 タイトルの「心臓発作が激増する時期」を、みなさんはご存知でしょうか。



 実は、その時期こそがまさしく今なのです。(正確には3月頃ですが)



 では、なぜそのようなことになるのか、その理由をみていきましょう。








恐怖の「夏時間」


 これは、世界の15億人が対象になり地球規模で明らかになっていることです。



 キーワードは「夏時間」です。



 主に北半球の国々では、3月になり日照時間が長くなると、太陽光という資源を有効活用するために、時計の針を1時間早めます。これが「夏時間」です。


 日本では「サマータイム」と呼ばれることが多く、取り入れている会社もあります。



 問題は「夏時間」というよりは、「夏時間」により「睡眠時間が1時間減る」という点にあります。



 この問題の研究者たちが、病院の日誌を大量に集めて分析したところ、夏時間に切り替わった日に心臓発作を発症する人が激増していることが分かったのです。


 つまり、睡眠時間が減った日ということです。



 さらに決定的なのは、夏時間が終わった日、つまり睡眠時間が1時間増えた日には、心臓発作を発症する人は目に見えて少なくなっていたのです。




 この現象から分かるのは、睡眠時間がたった1時間でも減ると、心臓発作(だけでなく心身への様々な悪影響)が誘発されやすいということです。





 みなさんも日々の生活の中で、夏時間とかに関係なく、1時間や2時間寝るのが遅くなることはよくあるのではないでしょうか。



 たかだか1時間くらい影響はないと思っているのなら、今日からその考えを改めてください。(もしあなたが明日死んでもいいと思っているのなら別ですが…)



 睡眠時間が減ると、私たちの寿命は確実に短くなるのです。








日光やライトを活用する


 私は朝の日光で自然に起きられるよう、カーテンを開けて寝ることが多いのですが、日の出が早くなるとまだ十分寝足りなくても、太陽の光で目が覚めてしまうことがあります。(やはり、今のような春先からそうなり始めます)




 人間は太陽光を浴びるとセロトニンという物質が体内に発生し、逆に睡眠を誘発するメラトニンという物質が減少します。これにより人間は覚醒するのです。(メラトニンは日が暮れて暗くなると体内に発生し始め、人間を睡眠へと促していきます)




 私は目覚まし時計ではなく太陽の光を利用して、自然に覚醒できるよう意識しているのですが、日の出が早くなると目覚めも早くなり、結果として睡眠時間も減少してしまうことがあります。(これは、「夏時間」による睡眠時間の減少と、根本的には同じようなものです)



 その対策としては、薄く透けるカーテンを使う、カーテンを少しだけ開けて日光が入る量を調整する、遮光カーテンを利用して完全に日光を遮断する、遮光カーテンを利用しつつ設定した時間になったら強烈な光を発するライトを使う、遮光カーテンを利用しつつ設定した時間になったら少しずつカーテンが自動で開いていく装置を使う、などがあるでしょうか。



 私は、お金も手間もかからないので、薄いカーテンやカーテンを開ける幅で朝の日光が部屋に入る量を調整しています。



 また、前日に天気予報を確認して、雨であれば当然日光の強さは弱いのでカーテンを全開にしたり、晴れであればほとんど閉じて少しだけ開けたりしています。



 

 寝室の窓が隣の家と距離が近かったり、街頭の光が入ってくるという方や、家の構造上寝室にほとんど朝日の光が入ってこないという方は、遮光カーテンや覚醒を促すタイマー付きのライトを使用するのが良いかと思います。



 


 睡眠は人生の中でも、最も大事なことの一つです。睡眠を改善することで人生も改善する可能性は大いにあります。


 なので、今後も睡眠に関するお話は継続していきたいと思います。





 それでは、またお会いしましょう。







【参考文献】

マシュー・ウォーカー『睡眠こそ最強の解決策である』2018年(SBクリエイティブ)



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