いつもお世話になっております。孫平です。
食欲の秋ですね。美味しい食べ物がたくさん出てくる実りの秋です。
さらに人は冬になると、寒さに備えて脂肪を蓄えるようになります。
それ自体は、これから訪れる厳しい寒さを無事に乗り越えるための、私たち人間に備わっている素晴らしいシステムです。
そうは言っても、やはり脂肪のつきすぎは避けたいところです。
そこで今回は、ある条件下では人は食事量が減る、という話を見ていきたいと思います。
その条件をうまく利用できれば、適正体重でこの冬を乗り越えられるかもしれません。
それでは参りましょう。
〇〇と一緒だと、食事量が減る
トロント大学のパトリシア・プライナーが、大学生を対象に行った実験を紹介しましょう。
お腹を空かせた大学生たちに、さまざまなトッピングのクラッカーを好きなだけ食べてもよいと告げた。
被験者の学生は、同性または異性のサクラの学生と一緒に食べるが、サクラの学生は決まって15枚のクラッカーを食べる。
その結果、男性の被験者の場合、男性のサクラと一緒に食べたときは平均15.2枚、女性のサクラと一緒に食べたときは平均13.6枚だった。
女性の被験者の場合、女性のサクラと一緒に食べたときは平均13.2枚、男性のサクラと一緒に食べたときは平均10.7枚だった。
この実験から、男性も女性も、「人は異性と一緒に食事をすると食事量が減る」ということが分かりました。
まあ女性の場合は、男性を前にするとガツガツ食事をするのが憚られるのは、なんとなく想像がつきます。
男性が女性と一緒に食事をするときは、男らしいところを見せようとして食事量が増えそうな気がしますが、男性も異性を前にすると食事量が減るんですね。
つまり、「最近ちょっと太ってきたなあ」とか「食べ過ぎてるなあ」と感じているなら、異性が近くにいる環境で食事をすればよいのです。
別に彼氏彼女やパートナーと一緒じゃなくても、職場の休憩室で異性の同僚の近くで食事をしたり、飲食店で見ず知らずの異性のお客の近くで食事をすれば、効果を得られるでしょう。
薄着の自分を見る
また、ミシガン大学のバーバラ・フレドリクソンが行った、こんなおもしろい実験もあります。
消費者調査という名目で、女子大生にワンピースの水着かセーターを試着してもらう。
試着終了後、調査協力のお礼として、お菓子やジュースを用意した。
研究チームは、被験者の女子大生たちがどれぐらいお菓子やジュースを口にしていたかを、こっそり測定していた。
その結果、水着を試着した女子大生は、セーターを試着した女子大生よりも、お菓子やジュースを口にしなかった。
つまり、女性は自分の体型を意識しやすい薄着の状態だと、食事量が減るということが分かったのです。
ちなみに、これは女性に特有の現象のようです。
男性にも同じ実験をしたところ、水着でもセーターでも食事量に差はなかったのです。
まあ自分の体型を気にしている女性が、いきなり露出の多い服装をするのはハードルが高いでしょうし、これからの季節では薄着も難しいでしょう。
一つの方法として、部屋着を薄着にして、自分の体型を意識しやすくする、というのがいいと思います。
一人暮らしの女性なら可能でしょうが、家族の目があるとまたハードルが上がるのと、冬場は暖房代がかさむのが難点ですが…。
絶対に痩せて、ナイスバディになるんだ!という強い気持ちがある人は、「異性の近くで食事をする」ことと「薄着で自分の体型を意識しやすくする」ことを頭に入れて生活してみて下さい。
それではまたお会いしましょう。
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