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「ヤル気を出したきゃ他人に感謝されたことを思い出せ」


 お世話になります。孫平です。



 ヤル気を出す方法は数多くありますが、今回の方法はいまいちヤル気のない他人にも使うことができます。





 ポイントは「感謝」です。







 

他人に感謝されたことを思い出す


 米国ペンシルベニア大学のアダム・グラントは、奨学金への寄付を募る仕事を担当している32人の大学事務員を対象に、ざっくり次のような実験(R)を行いました。



 

・半数の事務員には、「奨学金を受けた学生たちから感謝されたこと」を思い出してもらったり、紙に書き出してもらったあとに仕事をしてもらった。




・残りの半数の事務員には、特に何の指示も出さず、いつも通りに仕事をしてもらった。




・その後、1時間のうちにかける寄付のお願いの電話回数を測定したところ、学生からの感謝を思い出した事務員は、そうでない事務員よりも多くの電話をかけていることが分かった。(ちなみに彼らは出来高制ではなく、完全な時給制で働いていた。)

 





 これについてグラントは、「他人から感謝される=他人に利益を与える経験は、有能で思いやりのある貢献者としてのアイデンティティが高められ、その結果として、向社会的な行動が促進される」と述べています。






 要するに、「自分はいい人なんだ、すごい人なんだ」と感じられると、社会的に望ましい行動を積極的にとるようになるというわけです。




 

 そのためヤル気が出ないときには、他人から感謝されたことや褒められたことを思い出すと「自分も捨てたもんじゃない!」「いっちょやってやりますか!」というふうに、ヤル気がだんだん湧いてくるのです。









ヤル気のない他人には「感謝」を


 これは他人にも応用できまして、例えばヤル気のない部下や後輩や家族などになんとかヤル気を出してほしいときは、「君のおかげでいつも本当に助かってるよ」「この間は本当にありがとう」などと声をかけてあげれば、自然にヤル気を出して頑張ってくれるようになると思われます。





 自分がその部下や後輩だったらどうだろうかと想像してみると、「頑張れ!」と言われるよりも、「いつも助かってるよ」と言われた方が、自分のことを認めてもらっているというか自尊心が満たされる感じがして、仕事へのモチベーションは高まるだろうなと思います。





 おそらくこういう感情は、子どもにも共通していえることだと思いますので、お子さんがいる方にも使える方法でしょう。







 言われてみたり、自分ごととして想像してみたら「そりゃそうだよな」と思ってしまいますが、日常生活では「意識していないとなかなかできないことではあるな」と思います。








①自分のヤル気を高めたければ「他人から感謝されたこと」を思い出す





②他人のヤル気を高めたければ「自分からその人に感謝」をする






 この2つのことを是非覚えておくとよいでしょう。






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