お世話になります。孫平です。
誰かがそばにいるときの方が、仕事をテキパキこなせたなんて経験は、皆さんも少なからずあるかと思います。
ある研究からも、それは多くの人に共通する現象であることが確認されています。
今回はそんなお話です。
「人の目」があると行動が変わる
カリフォルニア大学サンタバーバラ校のチャールズ・ウォーリンガム教授は、公園でジョギングしている人が約40mを駆け抜ける速さをビデオで撮影した。
その結果ランナーは、「他の通行人がいるところ=人の目があるところ」では走るスピードを上げ、「誰も見ていないところ」ではスピードを落として走っていることが分かった。(R)
中には、人の目があるときとないときで、4倍以上のスピードの差がある人もいた。
私もたまに走っていますが、その気持ちめちゃくちゃ分かります。
ジョギングに限らずですが、やはり人の目がある場所でのこういう現象はどの人にとっても"あるある"な感じですね。
自宅で一人で勉強するよりも、「図書館」や「カフェ」の方が勉強が捗るとか、知り合いと一緒に運動や習い事をした方が長く続けられるというのも、人から見られているという同様の心理からくるものでしょう。
そこには、「人から良く見られたい」とか「ダメな人だと思われたくない」という、人間が持っている根源的な欲求が強力にはたらいていると考えられます。
サボり癖は「人の目」を利用して解決!
この現象を日常生活に活かすかたちでまとめると、
・習慣化したいけど後回しにしてしまうこと
・ついつい怠けたり手抜きをしてしまうこと
・頑張らなければできない難易度が高いこと
・怠け癖、サボり癖のある社員
に対しては、「人の目」がある環境をつくると良いかも、ということになりそうです。
ここでの「人の目」は、赤の他人、知り合い、同僚、友人、家族など誰でもオッケーですが、自分にとって近い存在の人ほど「良く見られたい」「ダメな人だと思われたくない」という心理がより強くはたらくので、そのあたりも参考に強度を調節してみるといいかと思います。
またこの現象は裏を返すと、「人間の本当の姿は誰も見ていないところで表れる」ということでもあるので、誰も見ていないところでも誠実に頑張っている人がいれば、もっと評価してもいいのではないかと思います。(それを確認するのが難しいのですが…)
それではまたお会いしましょう。
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